2017年11月9日より開催中のEICMA2017にて、カワサキからスーパーチャージャー搭載のツアラー・ニンジャ H2 SXが発表されました。
また、同時にZ900RS カフェやZX-10R SEなど、カワサキからは注目のニューモデルがその他にも発表されましたので、そちらも合わせてご紹介。
Ninja H2 SX
ニンジャH2譲りの998cc並列4気筒 スーパーチャージドエンジンを搭載するニンジャH2 SX。
最高出力147.1 kW (200 PS)/11,000 rpm、最大トルク137.3 N・m(14 kgf・m)/9,500 rpmを発揮するエンジンは、スーパーチャージャー本体や燃焼室、吸排気系などをリニューアルすることで、長距離走行時の疲れにくさと低速域での従順さを備えたストリートでの扱いやすさを重視した仕上がり。
ニンジャH2では8.5と低めに抑えられていた圧縮比がニンジャH2 SXでは11.2とかなり高めに設定されていることからも、スーパーチャージャーの過給圧は低めに抑えたレスポンスや、トルクの力強さを重視したエンジンであることが見て取れます。といっても、256kgの車両重量に200馬力のエンジンを搭載しているのだから、その乗り味は当然H2に負けない刺激的なモノに仕上げられているハズ。
フレームはニンジャH2と同様のトレリスタイプですが、一人乗り用のニンジャH2とは異なり、パッセンジャー&荷物の積載を考慮して完全新設計。ホイールベースはニンジャH2比で25mm長い1,480mmに設定し、高速安定性を追求。30°のステアリング切れ角を確保することで、取りまわし性のよさにも配慮されています。
その他、シート高は835mm、タンク容量は19ℓとなっています。
ライディングポジション(ヒジ・ヒザの曲がり具合)はZZR1400よりも快適な設定となっているというニンジャ H2 SX。
ニンジャH2とZZR1400が融合したかのようなカウルデザインが印象的ですが、それはZZR1400で培われたウインドプロテクション性能などを高めるカウリングデザインのノウハウが活用されているためなのでしょう。
Ninja H2 SX SE
バリエーションモデルとして、カワサキ車で初となるフルカラー液晶メーターなどを採用したニンジャH2 SX SEも同時に発表されました。
バンク角に応じて照射角度を自動調整し、ライダーの行く先を常に照らしてくれるというサイドカウル部分のコーナリングLEDライトや、ローンチコントロールシステム、シフトアップ&ダウンに対応するカワサキクイックシフター、ロングスクリーンなどを標準装備しています。
Z900RS CAFÉ
ライムグリーンのスペシャルカラーを採用したデザインが目を引く、Z900RSのバリエーションモデル・Z900RS カフェも同時に発表。カフェレーサースタイルのビキニカウルや“段”を強調したシート、低めのドロップハンドル、ショートステーのミラーなどを採用することで、レトロかつスポーティなスタイリングに仕上げられています。
なお、このモデルは2018年春より国内販売が開始予定となっています。
Ninja ZX-10R SE
KECS(Kawasaki Electronic Control Suspension)という電子制御サスペンションを採用したZX-10R SEも登場。他社製のスーパースポーツなどが採用しているオーリンズ製の電子制御サスペンションではなく、ZX-10Rに採用されているショーワ製のバランスフリーフロントフォークをベースに新開発したモノを採用しているのがポイントです。加減速やスピードなどに合わせて最適なダンピング特性を提供してくれるといいます。