ホンダの誇るグランドツアラー・ゴールドウイングがフルモデルチェンジを敢行。2018年モデルの新型ゴールドウイングが東京モーターショー2017で日本初披露となった。まずパッと目につくのはゴールドウイングF6Bベースの丸みを帯びた姿から一転、シャープでエッジの際立つスタイリングへと生まれ変わっている点だろう。当然、エンジン&シャシーにも大幅な改良を受けていて、もっとも車重の大きいゴールドウイングツアーのDCTでも従来モデル比で約38kgも軽量に仕上がっているというから驚き。
ゴールドウイングの代名詞ともいえる水平対向6気筒エンジンは新開発。さらに、それに合わせて7速のDCT(デュアル・クラッチ・トランスミッション)も新たに開発されている。
足まわりはフロントフォークに、四輪のスポーツモデルなどに用いられるダブルウィッシュボーン構造を採用。これは鳥の胸部分の骨(WishBone)に似た形の2組のアーム(アッパーアーム&ロワアーム)でタイヤを支えるサスペンションのことで、乗り心地のよさと軽快なハンドリングの両立を狙って開発されたという。
その他、機能面でもスマートキーやナビや交通情報、オーディオなどをシームレスに切り替え可能なApple Car-playに対応するなど、ユーザビリティのさらなる向上も図られている。
GOLDWING Tour
従来のゴールドウイングと同様のロングスクリーンやリヤトランクなどを標準装備するゴールドウイングツアー。トランスミッションには7速DCT(デュアル・クラッチ・トランスミッション)と6速ミッションの両方をラインナップする。
7速の多段設定とすることで燃費の向上や高速巡行時の快適性などに注力したというDCTでは、4パターン(ツアー・スポーツ・レイン・エコ)のシーン別ライディングモードや取りまわし時に役立つウォーキングモード(微速前後進が可能)も搭載されている。
ちなみにホイールベースはそのままに、全長が55mmショートの2,575mmになっているがこれはリヤトランクの容量減によるもの。容量が減ったといっても、3つ合わせて110ℓのトランク容量が確保されており、3泊4日×2人分の荷物を想定したトランクの大きさとなっている。
GOLDWING
ベースモデルとなるゴールドウイング。コチラはトランクレスかつ、ショートスクリーンを採用した身軽なスタイリングが特徴で、従来モデルのゴールドウイング F6Bのようなパッケージングとなる。なお、ゴールドウイングは6速マニュアルトランスミッションのみのラインナップとなり、DCTの設定はなく、シーン別ライディングモードやウォーキングモードもゴールドウイングツアーのみの装備となる。