4月に入って各カテゴリーの全日本選手権が始まり、それぞれのクラスで熱いバトルが繰り広げられています。本誌で“闘う女子は美しい。”を展開しているので存知の方もいるかと思いますが、全日本モトクロスと全日本トライアルには、それぞれレディースクラスが設けられ、全日本ロードレースには、男性に混じって戦う女性たちがいるのです。
シーズンイン前(トライアルのみ第1戦終了直後)の3月中旬、各カテゴリーの女性トップライダーが集まって、それぞれの今年にかける意気込みを聞かせてくれたので、そのコメントをここで紹介します。
“レースちょっとおもしろいかも…”と思ったのなら、闘う彼女たちに直接声援を送りに、ぜひ近くの会場に足を運んでみよう。レースの迫力、彼女たちの熱い走りに心動かされること間違しです!
小玉絵里加選手(右端)/全日本トライアル選手権 レディースクラス参戦中
この先トライアル業界を盛り上げるのに必要だと思って、今年レディースクラスを立ち上げ、その初戦となる開幕戦が迎えられてよかったです。ご協力いただいたみなさま、ありがとうございます。選手会長としてホッとしています。国際B級クラスとほぼ同じコースでしたが、負けない走りができたんじゃないでしょうか。これからも会長としてレースを盛り上げて、参戦ライダーを増やしたいと思っています。自分の開幕戦4位という結果は不甲斐ないと感じています。これから練習を重ねて優勝を目指します。
岡崎静夏選手(右から2人目)/全日本ロードレース選手権GP3クラス参戦中
一昨年、昨年とランキングは上がってますが、自分の目標にはたどり着いていません。まだまだです。18、9歳のころは、レースは“勢い”と“根性”だと思っていたんですが、今では絶対にゴールまで走りきろうと思うようになったのと、フィジカルとメンタルの両面が大事だと思うようになりました。ずっとレースを続けていますが、今がもっとも楽しいです。レースの奥深さを感じています。それが表に出ているのか、タイムがいいときは、周りからも「表情がいいよね」といわれます。ずっとバイクのことを考えているのが楽しいです。夢にまで見ます。ただ、夢のなかでハイサイドを食らうと起きちゃいますけれど(笑)。シーズンオフもトレーニングを積んできたので、シーズンインが楽しみです。
4月10日に筑波サーキットで開催された第1戦は、6位入賞をはたしました。
安原さや選手(左から2人目)/全日本モトクロス選手権 レディースクラス参戦中
昨年、シリーズチャンピオンを獲得できたのですが、もうレースを続けるのはムリかもと思ったこともあります。それだけにうれしかったです。途中でくじけなかったのは、3、4年前、スポンサーさんに相談に行ったところ、「神様がまだ2位でいいといってるんだよ」といってくれたんです。これを聞いて結果を気にしなくなりました。ずっと挑戦し続けきたチャンピオンを獲得できたので、新しいチャレンジとして、今年から行きたいと思っていた大学に行きます(笑)。周りが若いので、歳の枠を乗り越えられか…、レースのスタートより緊張しています(笑)
森脇 緑さん(左端)/FIM女性委員会・委員
若いライダーさんたちは可愛らしいですね(笑)。ライダーを支える側に20年以上いて、ライダーと向き合って、チームのなかでどう羽ばたかせられるかをずっと大切にしてきました。FIM女性委員会の委員には、昨年の6月に就任しました。やっていることは、おもに各国のレース団体との情報の共有です。年間の活動報告をするときに提案などもしています。FIM女性委員会ができて今年で10周年になります。それに合わせて世界中のモーターサイクルスポーツに関わる女性にアンケートを行なっていて、その内容を反映したボード作る予定です。またFIMが年末に行なうセレモニーで女性をフィーチャーする企画も進めています。
レースの開催場所、日程、チケット情報は下記URLからチェック!!
●ロードレース
http://www.mfj.or.jp/user/contents/Watching-a-game_info2016/roadrace/
●モトクロス
http://www.mfj.or.jp/user/contents/Watching-a-game_info2016/motocross/
●トライアル
http://www.mfj.or.jp/user/contents/Watching-a-game_info2016/trial/