長年モーターサイクルショーを見続けてきたモーターサイクルジャーナリストの川崎由美子さんに、今年の東京と名古屋会場に足を運んで感じたモーターサイクルショーの魅力をまとめてもらいました。
毎年3月になると“バイクシーズン到来!”の合図にもなる“大阪モーターサイクルショー”“東京モーターサイクルショー”が開催されます、2022年からは、この2大モーターサイクルショーの後に“名古屋モーターサイクルショー”が加わりました。今年足を運んだ東京モーターサイクルショーは50回目、名古屋モーターサイクルショーは2回目の開催でした。
この2つのショーの私が感じた大きな違いは、東京では屋外イベントとして警視庁女性白バイ隊“クイーンスターズ”のドリル走行とMFJトライアルデモンストレーションが行なわれたのに対して、名古屋は広い屋外スペースを活かした屋外イベントが充実していたところです。屋外イベントは天候に左右され、雨天の場合は中止になることも多く、クイーンスターズのドリル走行は、残念ながら昨年に続き今年も初日のみの開催でした。そんなわけで、すでにたくさんのメディアによって屋内のレポートは充実しているので、今回は屋外イベントの魅力を中心にお伝えします。
【東京】警視庁女性白バイ隊“クイーンスターズ”のドリル走行
【名古屋】二輪駐車場
【名古屋】最新モデル体験試乗会
【名古屋】愛知県警 白バイ隊のデモンストレーション
【名古屋】女性白バイ隊の杉木果穂隊員
【名古屋】こども電動バイク体験教室
ヨツバモト
今回試乗したやさしいネーミングとフロントの顔(?)が可愛い“Meow”。バイクの詳細は、ヨツバモトのHPをご覧ください。
モータリスト
大人む向け車両の横にカッコよく配置され、ちょうど屋外につながる出入口付近ということもあり子供たちの目を奪っていたTORROTは、スペインからやってきた電動バイク。サイズ感や軽さ、手軽に乗れるということもあり、またがるちびっこが多かったのが印象的でした。
唯一、大阪、東京、名古屋と開催された屋外イベント
“トライアルデモンストレーション”
未来のトップ選手も大活躍
女性ライダーや高校生にやさしいことたくさん!
温かい地域性が感じられた名古屋モーターサイクルショーでは、前回にもましてご当地グルメキッチンの出店数が増えていました。
まとめ
今年の東京は3日間とも天候に恵まれなかったのですが、新型コロナウイルスに関する規制が緩められたこともあってか、天候に関わらず大勢の人たちが来場しました。そのようすに、“みんなバイクが好きだから、バイクでつながった絆があちらこちらに存在するから集まれる、会話ができる、楽しめる、たとえバイクに乗れない時でも、心がバイクでつながっているんだ”という印象を受けました。
名古屋では、地域の文化を守りながらもバイクとの接点がたくさんあり、それを上手に反映させている企業やメーカーさんが多いと感じました。そして“ものつくり”を大切にしていることも強く感じました。
乗り物を通して心が一つになれるモノって、バイクの他にはないと思うんです。バイクを介した素敵な出会いやつながりをこれからも大切にしていきたいとあらためて感じた東京&名古屋モーターサイクルショーでした。