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[ELIMINATOR/SE] 並列2気筒を搭載した現代版エリミネーター

2023 エリミネーター/SE 新車情報メイン

 

カワサキが大阪モーターサイクルショーで、驚愕のニューモデルを発表した。エリミネーターの世界初公開だ! ブースを盛り上げた渦中のモデル、エリミネーターを解説する。

 

発表されたエリミネーターは、80年代、ドラッグレーサーのスタイルをまとって、力強い加速力が魅力だったエリミネーターシリーズの現代版である。現代版エリミネーターは、元祖エリミネーターゆずりのロー&ロングのスタイルを持ち、並列2気筒398㏄エンジンを搭載する。このエンジンはニンジャ400とZ400と同系統なのだが、このタイプのカワサキ製エンジンは中低速でトルクフルで、高回転はレブリミッターまで鋭く吹き上がる特性があるので、爽快で伸びのある加速感が味わえるに違いない。

 

バリエーションはスタンダートと“SE”の2タイプがラインナップされており、SEはヘッドライトカウルやフォークブーツ、そしてUSB-C電源ソケットが追加装備されるなど、より装備が充実している。発売予定日に関しては、大阪モーターサイクルショー取材時では未定で、近々発表される予定だ。

 

ここからはスタイリング、パワーユニット、装備、車体、ライディングポジションに分けてメカニズムを解説する。

 

【STYLING】

80年代のエリミネーターシリーズと同様にロー&ロングのスタイルを持つ。ロー&ロングのスタイルを助長させているのがタンクで、上下方向に薄いデザインが採用されている。ステアリングヘッドからシート、テールカウルにかけてのフレームを利用した水平ラインもポイントだ。また、低いシート高や長いホイールベース、フロント18インチ/リヤ16インチのホイールサイズにボリューム感あるタイヤなど、低く構えつつボバースタイルのイメージを醸し出している。

 

採用しているエンジンが並列2気筒エンジンということもあり、前後から見るとスリムな印象となっている
80年代エリミネーターと同様のロー&ロングのスタイリング

 

【POWER UNIT】

エンジンにはニンジャ400・Z400と同じ並列2気筒398㏄を採用する。最高出力と最大トルクもニンジャ400・Z400と変わらない。構造に関しては、アルミダイキャスト製オープンデッキシリンダーを採用することで、放熱性と軽量化に貢献させる。さらに、軽量フライホイールを採用することで、スロットルレスポンスの向上を図ると同時に、エンジンの軽量化も促進させている。また、削り出しバランサーシャフトを採用し、高速道路などでのクルージング時の快適性も考慮されている。

 

吸気系に関しては左右インテークファンネルの長さを変えて、トルクの谷が少ないスムーズなエンジン特性としている。さらに、斜めにレイアウトされた楕円スロットルバルブにより、スロットル開け始めからリニアなエンジンレスポンスを実現している。

 

ニンジャ400・Z400と同じ並列2気筒398㏄エンジン

 

【イクイップメント】

メーター、テールランプ、タンクなど、エリミネーターには専用設計された装備品が多く採用されている。メーターに関しては、見た目はシンプルでコンパクトだが、装備する機能は多い。ギアポジション、時計、燃料系、残量系、平均燃費の他、スマートフォンからの通話・メール通知も備えている。ヘッドライトはφ130㎜の丸型タイプを採用する。LED式でありながら、ロービームとハイビームそれぞれにポジションランプを装備することで、電球式のようにライト全体が点灯しているように見せている。シート形状は先端を絞りこみつつ後方の広さを確保しており、乗り心地のよさを追求した。SEに関しては、ツートンのシートレザーを使用し、上縁にステッチがほどこされている。なお、カワサキ初GPS対応ドライブレコーダーも装備されており、テールランプ左下側とヘッドランプ左下側にカメラを搭載している。

 

80年代エリミネーターをイメージした装備品も見られる。テールランプ、SEのヘッドライトカウル、アクセサリーのグラブバーなどがその一例だ。

 

電球式のようにライト全体が光るLED式ヘッドライト。SEはヘッドライトカウルを装備する

 

【車体】

フレームは、高張力鋼フレームを使用した新設計トレリスタイプとなっている。また、ニンジャH2と同様、エンジンの背面にプレートを介してスイングアームを結合させることで、クロスメンバーを使用せずに剛性を確保している。これらにより、剛性を確保すると同時に、安定性と軽量化を図っている。ステップに関しては、ライダー側とタンデム側ともにラバーを装備したり、ステップを中空構造にしたりするなどして、車体からライダーに伝わる振動を低減させている。リヤショックは伝統的なスタイルを打ち出すツインショックとしている。

 

 

【ライディングポジション】

ハンドル、シート、ステップの位置関係はスポーツネイキッドに近い。そのため、ワイディングなどで積極的に操作する楽しみも備えている。また、シート高は、カワサキの250㏄から500㏄クラスのオンロードモデルでは最も低い735㎜であり、良好な足着きを実現している。シートはアクセサリーとして、ハイシートとローシートが用意されている。

 

 

価格:

『ELIMINATOR』75万9,000円(税込)

『ELIMINATOR SE』85万8,000円(税込)

 

ELIMINATOR / ELIMINATOR SE _主要諸元 ※[]内はSE
全長×全幅×全高
2,250mm×785mm×1,100mm
[2,250mm×785mm×1,140mm]
軸間距離
1,520mm
最低地上高
150mm
シート高
735mm
キャスター/トレール
30°/121mm
エンジン種類/弁方式
水冷4ストローク並列2気筒/DOHC 4バルブ
総排気量
398㎤
内径x行程/圧縮比
70.0mm×51.8mm/11.5:1
最高出力
35kW(48PS)/10,000rpm
最大トルク
37N・m(3.8kgf・m)/8,000rpm
始動方式
エレクトリックスターター
点火方式
バッテリ&コイル(フルトランジスタ点火)
潤滑方式
ウェットサンプ
エンジンオイル容量
2.3L
燃料供給方式
フューエルインジェクション
トランスミッション形式
常時噛合式6段リターン
クラッチ形式
湿式多板
ギヤ・レシオ
1速:2.928(41/14)
2速:2.055(37/18)
3速:1.619(34/21)
4速:1.333(32/24)
5速:1.153(30/26)
6速:1.037(28/27)
一次減速比 / 二次減速比
2.218(71/32) / 3.071(43/14)
フレーム形式
トレリス
懸架方式
前:テレスコピック(インナーチューブ径 41mm)
後:スイングアーム(ツインショック)
ホイールトラベル
前:120mm
後:90mm
タイヤサイズ
前:130/70-18M/C 63H
後:150/80-16M/C 71H
ホイールサイズ
前:18M/C×MT3.00
後:16M/C×MT4.00
ブレーキ形式
前:シングルディスク 310mm(外径)
後:シングルディスク 240mm(外径)
ステアリングアングル(左/右)
35°/ 35°
車両重量
176kg [178kg]
使用燃料
無鉛レギュラーガソリン
燃料タンク容量
12L
乗車定員
2名
燃料消費率(km/L)※1
31.6km/L(国土交通省届出値:60km/h・定地燃費値、2名乗車時)※2
25.7㎞/L(WMTCモード値 クラス3-2、1名乗車時)※3
最小回転半径
3.0m

 

※1:燃料消費率は、定められた試験条件のもとでの値です。お客様の使用環境(気象、渋滞等)や運転方法、車両状態(装備、仕様)や整備状況などの諸条件により異なります。 ※2:定地燃費値は、車速一定で走行した実測にもとづいた燃料消費率です。 ※3:WMTCモード値とは、発進・加速・停止などを含んだ国際基準となっている走行モードで測定された排出ガス試験結果にもとづいた計算値です。走行モードのクラスは排気量と最高速度によって分類されます。

 

ELIMINATOR/ELIMINATOR SE 詳細ページ

 

CONTACT

問い合わせ先
カワサキモータースジャパンお客様相談室
電話番号
0120-400819 ※月〜金曜 9:00〜12:00、13:00〜17:00(祝日、当社休日を除く)
URL
https://www.kawasaki-motors.com/mc/

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