主な特徴は、トラクションコントロールシステムを採用しし、走りの楽しさと燃費・環境性能の両立を目指す”BLUE CORE”エンジンの採用、静粛なエンジン始動をもたらす”Smart Motor Generator”および全域でのハイパワーに貢献する”VVA(可変バルブ)”の採用、軽量・高剛性の新フレームとスポーティな走にも応える足まわり、ストリートモタードを表現したスタイリング、着信通知や燃費管理が可能なスマートフォン専用アプリへの対応、などとなっている。

なおヤマハ車のスクーターでは”BLUE CORE#という言葉がよく出てくるが、これは”走りの楽しさ”と”燃費・環境性能”の両立を高次元で具現化するエンジン設計思想として、2014年よりヤマハが掲げているものとなる。この思想は高効率燃焼、高い冷却性、ロス低減の3点にフォーカスして性能実現を図るもので、X FORCE ABSのエンジンも”BLUE CORE”思想に基づき開発されたものだ、とヤマハは解説している。

さらにVVA（Variable valve actuation＝可変バルブ）により、低速向けと中高速向けのカム（吸気側）のリフト量が切り替わる機構を採用。相互にトルクカーブを補完することで全域ですぐれたトルク特性を発揮するという。X FORCE ABSの走行ステージはストリートが主体となると思われるので、すぐれたトルク特性発揮は短距離でのダッシュを多用する通勤や通学路での利便性アップにつながるだろう。

外観は前後オーバーハングを短くし、フロントは力強さ、リアは軽さを表現したスタイリングとしている。とくにリヤまわりはセパレートリヤフェンダーにより軽快感を強調されている。また、荷重をかけやすい幅広なモタード風のバーハンドルや質感とグリップ力を高めたフラットシートなどにより、快適性と運動性をバランスさせ、日常的な取りまわしのしやすさとスポーツ性の両立を目指している。

また「スマートフォン専用アプリへの対応」というのは、専用アプリ”YAMAHA　Motorcycle　Connect（略：Y-Connect）”をインストールしたスマートフォンとのペアリングが可能となり、ペアリングによって車両メーターへのスマートフォン通知の表示・電話やメールの着信、スマートフォンのバッテリー残量などを表示したり、スマートフォン画面のサブメーター利用・エンジン回転数、スロットル開度、エコ運転状況などを表示可能となったり、オイル・バッテリーのメンテナンス推奨時期を示したり、燃費管理や車両の最終駐車位置確認も行なえるというものとなる。

カラーリング展開はマットダークグレーイッシュグリーンメタリック2(マットグリーン)、マットダークパープリッシュブルーメタリック(マットブルー、ブルーイッシュホワイトパール1(ホワイト)、ブラックメタリックX(ブラック)となり、いずれもシックで落ち着いた雰囲気を醸し出している。

ヤマハの軽二輪スクーター「X FORCE ABS」が6月28日(火)から販売開始 — マットダークグレーイッシュグリーンメタリック2

X FORCE ABS 主要諸元

認定型式／原動機打刻型式: 8BK-SG79J／G3S5E
全長×全幅×全高: 1,895mm×760mm×1,120mm
シート高: 815mm
軸間距離: 1,340mm
最低地上高: 125mm
車両重量: 130kg
燃料消費率*1: 国土交通省届出値定地燃費値*2：48.1km/L 2名乗車時
WMTCモード値*3：40.9km/L（クラス2 サブクラス2-1）1名乗車時
原動機種類: 水冷 4ストローク SOHC 4バルブ
気筒数配列: 単気筒
総排気量: 155㎤ｍ
最高出力: 11kW（15ps）／8,000rpm
最大トルク: 14N・m（1.4kgf・m）／6,500rpm
エンジンオイル容量: 1.00L
燃料タンク容量: 6.1L（無鉛レギュラーガソリン指定）
吸気・燃料装置/燃料供給方式: フューエルインジェクション
フレーム形式: アンダーボーン
キャスター／トレール: 26°30′／99mm
タイヤサイズ（前／後）: 120/70-13M/C 53P（チューブレス）／ 130/70-13M/C 57P（チューブレス）
制動装置形式（前／後）: 油圧式シングルディスクブレーキ／油圧式シングルディスクブレーキ
ヘッドランプバルブ種類／ヘッドランプ: ハロゲンバルブ（12V,55W×2）
乗車定員: 2名

※1 燃料消費率は、定められた試験条件のもとでの値です。お客様の使用環境（気象、渋滞等）や運転方法、車両状態（装備、仕様）や整備状態などの諸条件により異なります。 ※2 定地燃費値は、車速一定で走行した実測にもとづいた燃料消費率です。 ※3 WMTCモード値は、発進、加速、停止などを含んだ国際基準となっている走行モードで測定された排出ガス試験結果にもとづいた計算値です。走行モードのクラスは排気量と最高速度によって分類されます。

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