ホンダは2月3日、国土交通省にリコールの届け出を行なった。
対象となる車種はCBR1000RR-Rで、不具合が発生した部位は原動機(オイルクーラアウトレットパイプ)となる。
不具合は原動機において、オイルクーラアウトレットパイプ樹脂ホース部の遮熱対策が不適切なため、1速ギヤの高回転域で先行の大型車等との車間距離が短い追従走行を行なうと、排気管の輻射熱で当該ホースの表面部が溶融することがある。そのため、そのまま使用を続けると、ホースに亀裂が発生し、エンジンオイルが漏れ、漏れたオイルが排気管に付着して発煙し、最悪の場合、オイルが後輪タイヤに付着して転倒するおそれがある。
対策として全車両、遮熱板を追加するとともに、オイルクーラアウトレットパイプを新品に交換する。なお、改善措置用部品の供給に時間を要することから、使用者に当該不具合の内容を周知するとともに、1速ギヤでの走行に関する注意事項を案内し、準備ができ次第、交換する。
不具合は市場からの情報で発見され、不具合の発見件数は5件。不具合を起因とする事故は報告されていない。
対象となる車両の通称名、型式、車台番号、製作期間、台数は以下のとおり。使用者にはダイレクトメールなどで告知されるが、当該車両のオーナーは車台番号を確認の上、早急に最寄りのホンダ正規販売店に相談いただきたい。
対象車両情報
- 車名
- ホンダ
- 型式
- 2BL-SC82
- 通称名
- CBR1000RR-R
- リコール対象車の車台番号の範囲
- SC82-1000009〜SC82-1001485
- リコール対象車の製作期間
- 令和2年3月31日〜令和3年11月22日
- リコール対象車の台数
- 1,474台
国土交通省『リコールの届出について(ホンダ CBR1000RR-R)』(令和4年2月3日)ホンダ 2輪 リコール・改善対策・サービスキャンペーン検索ホンダ リコール・改善対策一覧
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