2021年11月25日から28日にかけてイタリア・ミラノで開催される世界最大の二輪展示会EICMA2021にて、スズキは最新の2022年モデルを多数展示。注目は2022年モデルで各部にアップデートが加わったKATANAとGSX-S1000の特別仕様車2台だ。
2022年モデル KANATA
2022年モデルのKATANAから見ていくと、デザイン面でまったく新しくなったのはグリップ部分にKATAANロゴをプリントしたキーの刷新。そしてアップデートが加わったのが上質感を演出するために採用された車体の新色だ。
車体色は”プレミアム・シック”をカラーコンセプトとし、現代的な印象を与えるソリッドとマット仕上げを採用。これは2020年モデルがGSX1100Sカタナを初代とするカタナシリーズの伝統を反映させることを目的とした一方、2022年モデルは現代を意識し、クールな印象を与えることを重視したためとスズキは解説している。
また、車体色に合わせて各パーツのカラーコーディネイトも変更されており、フロントフォークはゴールドに、ホイールはブラックから車体同系色に、リヤショックのスプリングはレッドからグレーに、シートカラーは一部分をダークトーンにそれぞれ変更された。
機能面を見ると、スロットルコントロールにライドバイワイヤ方式を採用したほか、ハンドルバーのラバーマウント化が新しく加わった。改良されたのはエンジンとエキゾーストシステムで、エンジンはGSX-R10000にも搭載された高性能な高性能な水冷並列4気筒・999㏄を継承しつつもストリート向けにチューニングし、エキゾーストも4-2-1レイアウトで見直されている。
これらの変更によって最高出力は110kW(150ps)/10,000rpmから112kW(152ps)/11,000rpmへ、最大トルクは108N・m/9,500rpmから106N・m/9,250rpmとなった。最高出力は向上させながらもEURO5にも適合する。
そして電子制御系も充実の内容にアップデート。スズキ・ドライブ・モード・セレクター(SDMS)、シフトアップ/ダウンの双方向操作が可能な双方向クイックシフトシステム、5モード+OFFが可能なスズキ・トラクション・コントロール・システム(STCS)、スズキ・クラッチ・アシスト・システム(SCAS)が新たに加わっている。その情報を把握しやすいよう情報量の多いフルLCDインストルメントもアップデートされた。
国内導入の有無、価格は未定だが、各部にアップデートが加わったKATANAは要注目となるだろう。
GSX-S1000 SERT EDITION/GP EDITION
そしてEICMA2021の会場では、GSX-S1000の特別仕様車も発表された。1台はGSX-S1000 SERT EDITIONで、2021年FIM世界耐久選手権でヨシムラ SERT Motulが制覇したことを記念した車両だが、シングルシート化とヨシムラSERT Motulのレーシングカラーをイメージしたカラーリングが採用されている。
もう1台はGSX-S1000 GP EDITIONで、MotoGPマシンをイメージして大胆なロゴ配置とカラーリングを採用するほか、シングルシート化したのも見て取れる。またイエローのホイールリムテープもこのエディションのみに用意されたものとなる。
他にもGSX-S1000GTやVストローム1050、HAYABUSA、RM-Z250など2022年モデルを幅広く展示。さらには歴代MotoGPマシンも展示されている。
なお、本記事執筆はプレスデーとなる23日・24日に行なっており、25日以降に公開となるであろうモデルの存在も確認できたが、ヴェールがかかったままで詳細は不明。判明次第、新情報はお届けしたい。
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