2021年11月25日から28日にかけてイタリア・ミラノで開催される世界最大の二輪展示会EICMA2021にて、ホンダは展示するヨーロッパ向け2022年モデルの二輪車ラインナップを発表した。
2022年モデルのCBR1000RR-R FIREBLADE/SPおよび発売30周年を記念したCBR1000RR-R FIREBLADE SP 30th Anniversaryを公開
※実際は一部仕様が異なることがあります
CBR1000RR-R FIREBLADE SP 30th Anniversaryは、1992年の初代モデル「CBR900RR」の誕生以来30年に渡るチャレンジを記念して、初代モデルのカラーリングをモチーフとした30周年記念モデルを設定したというもの。
CBR1000RR-Rは2022年モデルで160kW/14,500rpmの最高出力を持つ並列4気筒エンジンの中速域の出力特性を変更。ドリブンスプロケットの丁数を3丁増やし43丁とし、各ギアでより力強い加速力を追求している。また、「Honda セレクタブル トルク コントロール(HSTC)」は、HRCのテストライダーからのフィードバックをもとに、制御の熟成を図った。また、CBR1000RR-R FIREBLADEに採用するニッシン製フロントブレーキキャリパーのピストンに新素材に特殊表面加工をほどこすことで、サーキット走行における高負荷時の操作性向上に寄与。さらにCBR1000RR-R FIREBLADE SPにはオーリンズ製の電子制御式サスペンションおよびブレンボ製のブレーキパーツを引き続き採用。またクイックシフターの制御も今回新たに最適化したといった変更が加わっている。
アドベンチャーモデルのスタイルとシティースクーターの洗練さを融合したニューモデルADV350を公開
アドベンチャーモデルのスタイルとシティースクーターの洗練さを高次元で融合した「X-ADV」に続き、ミッドサイズ・スクーター市場に「ADV350」を投入。ADV350は、洗練されたスクーターのルックスにタフなADVスタイルを併せ持ち、舗装路から荒れた路面まで軽快な走りを提供するとのこと。シート下には、フルフェイス・ヘルメットを2個収納可能(※ヘルメットの形状によっては不可なこともあり)で、グローブボックス内にはUSBソケットを装備。「Honda SMART Key システム」を採用するなど実用性を考慮した設計とした。スクリーンの高さは調整可能で、LCDメーターには「Honda Smartphone Voice Control system(HSVCS)」が搭載される。エンジンは330ccのDOHC 4バルブの低燃費「eSP+」を搭載。Honda セレクタブル トルク コントロール(HSTC)を標準装備。フレームには、高剛性と靭性を併せ持つスチール製チューブタイプを採用。足まわりは、路面追従性にすぐれたフロントフォーク、リモートリザーバーリヤショックを備え、十分な最低地上高を確保している。ホイールは、前15インチ/後14インチの軽量タイプにブロックパターンのチューブレスタイヤを組み合わせた。カラーリングは、スパングルシルバーメタリック/マットカーボニウムグレーメタリック/マットカーネリアンレッドメタリックの3色の設定だ。
快適性と多用途性を備えたNT1100を初公開
2021年10月の欧州発表に続き、今回ショーイベントで初披露となる「NT1100」は、軽快なスポーツモデルと快適なツアラーモデルの融合を図り、新たなオンロード・ツーリングモデルの市場を創造することを目指している。5段階に高さ調整可能なウインドスクリーンに加え、ライダー前方の左右上下のウィンドディフレクターが、ライダーへの走行風をやわらげるなど快適性を追求。6.5インチのタッチパネル式TFTフルカラー液晶の表示はカスタマイズ可能で、Apple CarPlay®/Android Auto®にも対応する。NT1100のスチール製セミダブルクレードルフレームは、シャープな操縦性を実現。フロントサスペンションにはショーワ製倒立式フロントフォークを、リヤにはシングルリアショックを採用するた。フロントの310mmブレーキディスクには4ピストンのラジアルマウントキャリパーを組み合わせて採用。タイヤは、フロント120/70-17、リヤ180/55-17サイズを装着。エンジンは、定評のある水冷4ストロークOHC(ユニカム)4バルブ直列2気筒を搭載。最高出力74kW/最大トルク104Nmを発揮し、吸気およびエキゾーストはよりスムーズな加速力と魅力的な排気サウンドを重視した設定とした。Honda セレクタブル トルク コントロール(HSTC)は3段階の設定とし、後輪スリップ制御とウイリー挙動緩和制御を採用。カラーリングは、マットイリジウムグレーメタリック、パールグレアホワイト、グラファイトブラックの3色が設定される。
Hornetコンセプトを3Dプロジェクションマッピングで初公開
欧州で高い評価の「Hornet」が、新たなHornetコンセプトの方向性のプレビューとしてEICMAで初公開される。Hondaブースにて、プロジェクションマッピングを駆使して3次元の映像と音声で、Hornetの歴史と将来へのプレビューを展開する予定だ。Hornetは、欧州を中心に1998年に初めて公開されて以来、力強く、コンパクトで扱いやすいパフォーマンスに加え、卓越した操作性と最先端のストリートファイタースタイルで人気を集めているモデル。新しいモデルの登場に期待したいところだ。
YouTubeで公開されたコンセプト動画
既存モデルのニューカラーも多数発表
- 人気モデルSH125iおよびSH150iにシャープでスポーティーなニューカラーを2パターン追加
- X-ADV・Forza 125・Forza 350・CB650R・CBR650R・CMX500 Rebel・CMX1100 Rebel・Gold Wing・Gold Wing Tourに新色を追加
現時点ではCBR1000RR-R FIREBLADE/CBR1000RR-R FIREBLADE SP/CBR1000RR-R FIREBLADE SP 30th Anniversary、そしてNT1100は日本での発売も予定しているとのことだ。
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