どちらかというと小さい部類の155cmライダーによるインプレッション。小難しいことは書けないけれど、少しでも参考にしてもらえたらうれしい。
ライダースペック
身長:155cm/体重:46kg
小さいくせにシート高が高いバイクに乗りたがる、バイク歴5年ライダー。普段はスーパースポーツに乗っているのでオフロードバイクや、レトロスタイルのバイクにはめっぽううといが、がんばってインプレッションしていきます。
まずは気になる足つきチェックとライディングポジション
これまでの経験上スーパースポーツのシート高820mmならば、両足のツマ先くらいは着くイメージだったのだが、RS660ではそうはいかなかった。片足のツマ先を地面に着いて、もう片方の足を降ろそうとしたら想像以上に地面が遠く両足で支えることは不可能だった。シート高は特に、数字だけではわからないこともあるので、実際にまたがってみることがやはり大切だと感じる。
シートの一番高い地点は細身なのだが全体的には幅広な印象。ただしフカフカで座り心地は最高で、ロングツーリングではオシリが痛くなる心配もなさそうだ。
スタンドは長めで最下部が前方にあるため、またがった状態でのスタンドの出し入れはなんとなく不安を感じたが、スタンドを払った状態での乗り降りができれば何も問題なし!
ライディングポジションは、高めに設定されたハンドルのおかげで前傾姿勢がキツイと感じることはなく、またステップ位置も低めなので身長の高いライダーでもきゅう屈さは感じないのではないだろうか。
意外にも街乗りがラクなミドルスーパースポーツ
新開発の659ccツインエンジン搭載のアプリリア・RS660は、位置づけこそスーパースポーツだが実際に乗ってみたら街乗りでもツーリングでも楽しめる超フレンドリーな印象。
足つきでも説明したけれど、何せ片足しか着かないバイクだと走り出す瞬間はいつでも緊張の瞬間が訪れるわけで、ドキドキしながらクラッチを慎重につないだのだけれど、クラッチミートした瞬間からスムーズに発進。低速でのんびり走ってもギクシャク感はなく、ハンドルが高めでライディングポジションはアップライトなのでUターンもスムーズに行なえた。
またエンジン回転数が低い状態からでもスロットルを一気にひねるとギクシャクすることもなく、体がその場に置いていかれそうな加速感が味わうことができるかなりパワフルな印象だ。
装備重量183kgの車体はこのクラスの中では軽量なのだが、小柄なライダーにとっては足つきも相まって少し重たく感じるかもしれない。これは重心の問題なのかもしれないけれど、またがった状態での車体引き起こしでは1000ccクラスのスーパースポーツ車と似た重量感があった。ただ走り出してしまえば重さはまったく感じず、タイトなコーナーもすらすらと走ることができ、なおかつ直進安定性も高いので、高速巡航などもかなりラクなのではないだろうか。
総評としてはスポーツ走行を楽しめるのはもちろんのこと、渋滞の多い都心部やツーリングなどでも快適に走れることは間違いなさそう。スーパースポーツとしての見た目や性能の満足度もピカイチ! スーパースポーツがほしい! でものんびり走っても楽しいバイクがほしい!という人にかなりオススメのバイクだ。
Aprilia RS660のスペック
- 全長×全幅×全高
- 1,995mm×745mm×--
- 軸間距離
- 1,370mm
- シート高
- 820㎜
- エンジン型式・排気量
- 水冷4ストロークDOHC 4バルブ 並列2気筒・659cm3
- 最高出力
- 100HP(73.5 kW)/10,500rpm
- 最大トルク
- 67.0Nm(6.83kgm)/8,500rpm
- タイヤサイズ
- F=120/70 ZR 17・R=180/55 ZR 17
- 装備重量
- 183㎏
- 燃料タンク容量
- 15ℓ
- カラー
- エイペックスブラック、ラバレッド、アシッドゴールド
- 価格
- 139万7,000円
CONTACT
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