どちらかというと小さい部類の155cm(といいつつじつは154.3cm)ライダーによるインプレッション。小難しいことは書けないけれど、少しでも参考にしてもらえたらうれしい。
ライダースペック
身長:155cm(自称)/体重:46kg
小さいくせにシート高が高いバイクに乗りたがる、バイク歴5年ライダー(4年ではなかったです。スミマセン)。普段はスーパースポーツに乗っているのでオフロードバイクや、レトロスタイルのバイクにはめっぽううといが、がんばってインプレッションしていきます。
驚きの1,802cc、その重さ345kg
BMWが発売した空冷ボクサーツインのクルーザーモデル、R 18はなんと1,802ccの超大排気量モデル。
車体から大きく突き出たシリンダーが特徴で、片側に大型バイクのエンジンを1個積んだも同然のエンジンから発せられるパワーは、エンジン始動時や軽くふかしただけで車体がグラッと大きく揺れるほどだ。車格は圧倒的にデカく、その重量も345kgとヘビー級。
しかし低重心で足つきのよさからまたがった状態から車体を起こすのは想像以上に簡単に行なえた印象があった。
シート高690mm、前側が細く絞られたシートのおかげでベタ着きなのはもちろん、ヒザも曲がるし、踏ん張りもかなり効くので不安感はとくになし。唯一この身長で問題にあげるとしたら、クルーザーモデル特有のスタンドの位置ではないだろうか。R 18は大きく突き出したエンジンの下からサイドスタンドが伸びており、片足でバランスを取りながらのスタンドの出し入れはかなり苦労した。
また、ステップはミッドコントロールを採用。広々としているので足の置き場には困らないのだが、ブレーキペダル、クラッチペダルともにエンジンの真下にいるため、足の小さい人ではペダルを適正な位置で操作しようとするとエンジンにスネが当たるカタチになってしまう点が気になるポイントだ。
半端じゃないエンジンの鼓動感
今回は実際に走行することはできなかったが、試しにエンジンをかけてみた。上でも書いたとおり、片側に900ccものエンジンを積んでいるので空ぶかしすると、とにかく車体が左にグッと振られるが、アイドリング時はジェントルで骨太な鼓動感を感じることができる。また『レイン』、『ロール』、『ロック』3つのライディングモードを装備しており、これらを変えると走りや鼓動感にも大きな違いがあるそうだ。
ちなみにギアポジションインジケーターのディスプレイだが、ニュートラル時にモードをROCKからROLLに切り替えると、「ROCK[N]」→「ROLL[N]」となる“ロックンロール”なアソビ心も隠されていたりする…。
また、R 18のファーストエディションにはリバースアシスト機構と呼ばれるバックギア が標準装備となっており、345kgもの巨体をスムーズに取り回しが可能なアシスト付きなのはうれしいポイント。通常モデルにはオプション設定となっているが、体力に自信がないならば確実に装備しておきたいアシスト機能だ。
排気量や重量を見ればかなりの大物だが、足つきのよさや空ぶかしのフィーリングからは、モードによっては女性でも安心してゆったりと走れて、存分に楽しめる1台になっているのではないだろうか。
BMW R 18のスペック
- 全長×全幅×全高
- 2,465×950×1,130(mm)
- 軸間距離
- 1,630mm
- シート高
- 690㎜
- 車両重量
- 345㎏
- エンジン型式・排気量
- 空冷4ストロークOHV 水平対向2気筒・1,802cm3
- 最高出力
- 67kW(91ps)/4,750rpm
- 最大トルク
- 158N・m(16.1kgf・m)/3,000rpm
- 燃料タンク容量
- 16ℓ
- タイヤサイズ
- F=120/70R19・R=180/65B16
- 価格
- 254万7,000円(First Edition:297万6,000円)(税込)
CONTACT
- 問い合わせ先
- BMWカスタマー・インタラクション・センター
- 電話番号
- 0120-269-437
- URL
- https://www.bmw-motorrad.jp