復帰後8年目にして念願の勝利
約2週間で8000km以上の悪路を走り、世界一過酷といわれているダカールラリー。2020年は舞台を南米から中東に移して行なわれたが、同大会でMonster Energy Honda Teamのリッキー・ブラベック選手が総合優勝をはたし、ホンダに31年ぶりの勝利をもたらした。ダカールラリーは79年にスタートしたが、ホンダが最初に参戦を開始したのは81年。82年に優勝し、86〜89年はワークスマシンで出場して4連覇をはたした。その後、参戦を休止していたのだが、13年から再びファクトリー態勢で参戦を開始。しかしながら、なかなか勝利には結びつかずにいた。
都内で行なわれた優勝記者会見にてチームの本田太一マネージャーは「今回は南米からサウジアラビアにコースが変わり、どのチームも事前の情報がなかなかないなかでのスタートとなりました。毎年、しっかり準備していても何かしらトラブルが起きてしまうので、今回もそういった心配はありました。実際、トラブルも起きたのですが、今回優勝したブラベック選手が昨年からさらに技術が上がっていて、コースやマシン、ライバルの状態など、レースをうまくコントロールしてくれました。それが優勝に大きく貢献した一つでもありますし、チーム全員が自信を持ち一丸となって戦った結果だと思います。応援ありがとうございました」とコメント。復帰8年めにして手にした勝利を喜んだ。