2017年11月30日にブリヂストンの新製品発表会が行なわれ、2018年2月に市場へ投入予定の新製品5モデルが発表されました。
アドベンチャーカテゴリーのBATTLAX ADVENTURE A41、スポーツツーリングカテゴリーのBATTLAX SPORT TOURING T31、スクーターカテゴリーのBATTLAX SCOOTER SC2&SC2 Rain、サーキットカテゴリーのBATTLAX RACING R11と、性格の異なるタイヤたちが登場する予定。それぞれの特徴を紹介します。
BATTLAX ADVENTURE A41
アドベンチャーモデル向けのタイヤ・A40をベースに、ウェット性能の強化を中心に直進安定性やドライ路面でのグリップ向上も狙って開発されたA41。
画像を見てわかる通り、2018年モデルのCRF1000L アフリカツインではこのタイヤが純正装着されるようす。
ちなみに、A40はスピードレンジと呼ばれる、そのタイヤが何km/hまで対応できるかを示す記号がVレンジ(240km/hまで対応)となっていましたが、A41ではラインナップの約半数ほどのサイズでWレンジ(270km/hまで対応)になりました。
フロント・リヤともにセンター部の溝の割合を減らし、サイド部の溝の割合を増やした新パターンを採用。ウェット路面でのコーナリング性能や制動距離の短縮が追求されています。
また、フロント・リヤともに新コンパウンドを採用することで、低温時やウェット時のグリップの向上も実現しているとのことです。
さらに、センター部とサイド部でコンパウンドを変える3LC構造もフロント・リヤともに採用することで、ドライ路面でのグリップ向上もはたしています。
その他、タイヤの表面にはデコレーショングルーブ(浅めに切られた装飾用の溝)やA41のシンボルロゴがあしらわれています。
BATTLAX SPORT TOURING T31
T30EVOのコンセプトを受け継ぎつつ、ウェット性能の強化に重点を置いて開発が進められたというT31。
A41と同じく、フロント・リヤともにセンター部の溝の割合を減らし、サイド部の溝の割合を増やした新パターンを採用することで、ウェット路面でのコーナリング時のグリップ向上や制動距離の短縮を追求しました。
また、フロントタイヤには分子レベルでシリカの分散を改良したという新コンパウンドを用いることで、低温時やウェット時のグリップの向上も図られています。
さらにウェット性能の向上に加え、ドライ路面でのハンドリングの軽快さもレベルアップ。センター部の溝をハイアングル化することで、応答性の向上をねらっています。
A41やSC2と同様にT31でも、デコレーショングルーブやシンボルロゴがタイヤ表面にあしらわれています。
BATTLAX SCOOTER SC2&SC2 Rain
大型のスポーツスクーター向けのタイヤ・SC2/SC2 Rainも新登場。
SC2はドライ路面でのグリップ性能や素直なロール特性などを追求して開発されたモデルで、スポーツタイヤ・S21を踏襲したパターンを採用しています。
また、フロントにはグリップ向上剤を増配合した新コンパウンドを採用し、全温度領域でのグリップ向上も実現しています。
一方のSC2 Rainは、ウェット路面でのトラクション性能やハンドリング特性にこだわって開発。T31を踏襲した新パターンによって、ウェット路面における排水性を向上するとともに、リヤタイヤにはシリカ比率をアップ配合することでウェット時と低温時のグリップ向上を実現。通勤・通学といった日々のシティユースでの性能向上がねらわれています。
SC2&SC2 Rainにもデコレーショングルーブやシンボルロゴがタイヤ表面にあしらわれています。
BATTLAX RACING R11
サーキットユース向けのBATTLAX RACING R10もR11へと進化を遂げた。新設計のパターン&ベルト構造などを採用することで、グリップ性能やハンドリング特性はもちろんのこと、摩耗ライフや低温時のグリップ性能など、従来モデルよりもあらゆる面での性能向上を実現しています。
BATTLECRUISEシリーズにも新たに16サイズが追加
また、クルーザーモデル向けのBATTLECRUISEシリーズには新たに16サイズが追加されます。これにより、従来までの8サイズに加えて計24サイズと、充実のラインナップになりました。