明日やろうはバカ野郎
天気予報に雨とあったので、午後から入っている仕事のことも考え前日に予約をキャンセル。やっぱり雨の日のバイクはまだ怖いんでね。バイクに乗って2日目だし、ムリとかよくないですよ。ほら、わたしゆとり世代だし。
今回入校の際にチョイスしたIT-VIPプランでは専用ダイヤルがあり、電話で予約の変更が可能なのです! しかも予約時間の1時間前まで無料。
電話でキャンセルと振替日の予約をし、前回から8日空いての教習になりました。
で、教習日の朝。窓を叩く雨の音で目が覚めました。
マジか。
免許取ったら雨の日なんていくらでもありますもんね。どうせさけてはとおれない道です。不安は早いうちにつみ取った方がいいので、容赦なく降る雨を眺めながらこの日の受講を決意。
マイグローブも手に入れたことだし。
そうなんです!さっそく軍手卒業!
わたし何でも形から入るタイプなので…
ええっ、さっきまで止んでたのに…
教習所に向かう途中に雨も上がり、前回は暑くて汗べとべとだったしむしろ涼しくてイイかも♪と徐々にテンションも上がります。
PASMOをかざし配車券を発券。今回のインストラクターの名前をチェック。
ふむふむ。今回は小川昌弘先生ね。IT-VIPルームにある一覧表で確認します。
武蔵境教習所では毎月教習生からの声を反映したランキングを作成していて、IT-VIPコースではそのなかでも選りすぐりの上位インストラクターの方々が教習に当たってくれます。
一覧表にはそんな先生方の趣味やモットーが載っていて、インストラクターを指定して予約する際の参考にできるのです。小川先生はサーフィン、スノボーが趣味との情報をゲット。わたしもスノボがこの上なく好きなので、その1文で先生のことも好きになります(笑)。
待合室に先生が迎えにきてくださり教習スタート。準備体操をしてプロテクター一式を着け、軍手、…ではなくマイグローブを装着し、いざバイクのもとへ。
ポツ・・・・ポツ・・ポツポツ
今の今まで曇天だったのに雨が降り始めました。「カッパ着る?」と声をかけていただきましたが、パラつく程度だったのでそのまま続行します。でも気遣ってくれるその一言がうれしいんですよね。
ほほう、ニーグリップですか
まずは黒板のあるところまでバイクを押して移動します。
そうそうこの重さだわ〜、想像の3倍重いのよね。
なんとか倒すことなく運びきり、黒板の図を使いコースの説明を受けます。カーブ手前でしっかり減速しギヤを落とす、緩いカーブなら3速、急な曲がり角では2速まで落とします。カーブの頂点をすぎたあたりで徐々に加速、ギヤをあげてストレートではスピードに乗せて4速40km/h。またカーブ手前で減速し…、とその繰り返しでこの時間は加速と減速をお勉強。
それではバイクにまたがり実際に走行してみましょうと、バイクを垂直に起こしサイドスタンドをはずして後方確認しライドオン。キーを回しスタータースイッチを押し、ギヤを1速にして半クラッチからの発進、…プス。
空いた一週間でクラッチの感覚を忘れてしまったためエンスト多発です(泪)。雨ごときでキャンセルしていなければ…、あのチキンな選択がこんな形で影響してくるなんて! くやまれます。
恥ずかしい。油断するとすぐエンストしちゃうものだから本当に恥ずかしい。
恥ずかしさのあまり教官の顔もまともに見れません。下を向いたままアドバイスを聞き何度もリトライするものの、視線が下がっているためバランスが取れずさらにパニック! そんなこんなで苦労しつつも教官の根気ある指導により1時間が経つころには何とかさまになってきました。
ポイントはニーグリップ。わたしはステップに足を置いたときのツマ先の向きが悪いらしくニーグリップがきちんとできてないんですって。
ニーグリップとは乗車する際の基本的な姿勢の一つで、ヒザを中心とした内股全体で燃料タンクを挟むことです。この姿勢をとることでバランスがとりやすくなり、上半身もリラックスできるのでハンドル操作や体重移動も円滑に行なえるんですって。そのためにはツマ先を車体と平行になるようにステップに置くことがキモなのですが、わたしはそれができてなかったみたい。自分じゃ気付けませんでしたが、指摘され意識するようになっただけで、自分でも驚くほど上達しました。
こりゃ順調だな〜さすが4B(詳しくは本誌を見てください♡)と天狗になっていると、次の時間はS字とクランクやるからという言葉で鼻をへし折られました。だって前回もこの日もS字セクションで倒れてる人よく見るんだもん!!
怖すぎ。
意識するとコーンに近寄っちゃう?!
休憩時間を挟み、その2限が容赦なく始まります。休憩時間に一度止んだ雨もまた降り出すし…。
合羽なんて着ないよ!
外周をグルグル走りウォーミングアップしてからS字クランク…と、その前に今後習う一本橋とスラロームを先にトライ。一本橋はスピードをつけて勢いで走りきり、スラロームはゆっくり慎重に進みます。続いて本番、S字とクランク。四輪免許のときは大好きだったこのコースに悩まされる日が来るとは思わなかったな…。コース前でたっぷり減速して2速で進入。走行位置、走行ラインをしっかり把握し、クラッチ&アクセルを上手に使いバランスをくずさない程度に低速でかつスムーズに通過できればOK。どちらのセクションも大事になってくるのは視線の位置。先へ先へと視線を早めに送ることでサイドのコーンに当たることなく正しいコースを走行できます。
わかっちゃいるけど、頭では理解しているつもりでも、目の前にコーンがあると自然と目が行くってもので…、クランクではコーンをぐにゃりとひいてしまいました。
あれ何なんだろう。
あ、このコーンひいちゃいそうだから注意しなきゃって意識するとひくのよね。
これが視線の重要性ということなのだろうけど、んー、くやしい。
「コーンは人です」
教官に言われて目が覚めます。一つ一つ丁寧に確認整理しリトライ。やっぱりクランクが上手くいきません。何がいけないのかしらと悩んでいると、フロントブレーキの使い方を指摘されました。クラッチでのスピード調節が苦手なため、フロントブレーキにかけている指が常にピクピクしてたらしいのです。低速では後輪ブレーキが基本。そもそもの基本を忘れていました。曲がりながらの前輪ブレーキはバランスをくずしやすくなるし、自分の勉強不足で勝手に難易度を上げてしまっていたみたい。予習復習の大切さを痛感致しました。S字とクランクはしばらく大きな課題として苦しめられそうです。
それにしても今日の小川教官はボスって感じで頼もしかったな!
勘の悪いわたしに仕組みをきちんと言葉で説明することで理解させてくれたので、とても助かりました。
次回はシミュレーターですって〜。しっかり予習復習をした上で臨みたいと思います。
あ、前回の靴問題!! 今回はバイカーっぽく我が家にあったエンジニアブーツでトライ。感想としては、前回のランニングシューズ以下でした。ギヤ操作が板に着いてないので、固いブーツではギアの感覚がわかりにくかったです。本当は地下足袋でやりたいもん。待合室でみなさんの足下を注意して見たところ、ビーンブーツっぽいのを履いている方が多い。次回はビーンブーツに決定!
小川インストラクターによる評価
今回の教習では、おもに力強い加速と安定した減速の練習と、S型・クランクを使って曲がる練習を行ないました。今回も落合さんは、失敗を恐れず積極的に速度を出して取り組んでいました。ギヤチェンジやブレーキ操作もだいぶ安定してきました。また、S型・クランクも無事に通過できましたが、クランクはやや目線が近くに集中する傾向がありました。曲がる前に目線を行く先へ向けることで、より安定してくると思います。