数多くあるテーマの中には聞いている側も勉強になる内容も
2013年の鈴鹿を皮切りに、国内4メーカーゆかりの地などで開催されてきたバイクラブフォーラムが、今年は山梨県にて開催された。経済産業省の河野さん、山梨県知事の長崎さんによる開会挨拶に続き、二輪車産業政策ロードマップ進捗状況が発表された。来年2020年の目標イメージとして、「世界のバイクの2台に1台をジャパンブランドに」「国内市場販売100万台」「利用者のマナー向上」がスタート当初から掲げられてきたわけだが、きびしい現状というのが正直なところだ。
続くパネルディスカッション「やまなしを楽しくセーフティライディング」では、現状、山梨県でどのような活動が行なわれているかの報告や、これからどうしていくべきかが議論されたが、そのなかで伊豆スカイラインでの大きな事故が、ある程度の経験を持つ年配のライダーによるものだという伊豆スカ事故ゼロに関与しているKAZU中西さんのコメントが興味深かった。
その後、ライダーとして雑誌などでも活躍するフィギュアなどの原型師・美環さんが、率直な意見を現役デザイナーであるホンダの澤田さんとカワサキの福本さんにぶつけ、2人が回答するデザインのトーク対談、フリーランス編集ライター松崎さんと二輪ジャーナリスト川崎さん、女性ビギナーライダー2人の4人による「女性ライダーの活躍に期待」をテーマとしたパネルディスカッションが行なわれ、4時間におよぶフォーラムのコンテンツは終了となった。今回は魅力的なコンテンツに対して、討論する時間が短すぎたという印象が強い。来年もすでに大阪での開催が決まっているので、そのあたりを見ている側が“いいフォーラムだった”と感じられるような内容になることを大いに期待したい。
- 開催日
- 9月20日(金)
- 開催場所
- 山梨県・ベルクラシック甲府
- イベント主催者
- BIKE LOVE FORUM 開催実行委員会