世界のトップライダーたちが 日本でその巧な技術を披露
今年もトライアル世界選手権の日本グランプリが、6月8日(土)~9日(日)まで栃木県・ツインリンクもてぎ にて開催された。トライアル世界選手権は5月26日にイタリアで開幕しているが、Women‘sトライアル世界選手権はこの日本GPが開幕戦。
ただし、昨年はTrial GP Womenと、Trial2 Womenの2クラスが開催されたが、今年は上のGPクラスのみだった。選手たちの要望もあり、昨年よりセクション(採点区間)のレベルが高くなっていたが、Women‘sのライダーたちはそのダイナミックなセクションを果敢にトライ。世界のレベルの高さを見せていた。
Women‘sの開幕戦、西村選手奮闘!!
日本からは唯一、全日本チャンピオンである西村亜弥選手の出場が認められ、スポット参戦。世界選手権では予選が開催されるが、その予選では西村選手が唯一ミスのないクリーンを出し、2日間行なわれた決勝では、両日とも9位という結果を残した。
西村亜弥選手は現在、全日本トライアル選手権のレディースクラスに参戦中。3年連続でチャンピオンを獲得しており、2019年は4連覇を目指す。スタートでは多くのファンから「亜弥ちゃん、がんばれ!!」と声援が飛び、それに照れ笑い
ヨーロッパでは多くの女性ライダーたちがトライアルを楽しんでおり、トライアル選手権にも多数参戦している。こちらはサンドラ・カンテロ・ゴメス選手。余談だが彼女のヘルメットはオリジナルデザイン。自分で花を描き、それをステッカーにして貼ったそう
TrialGP Women‘sクラスの女王、エマ・ブリスト選手。日本GPでもその強さをみせつけ、2日とも優勝をかざった
DAY1の表彰式終了後には、ライダーたちのサイン会が開催された。多くのファンが列をなし、ライダーに激励の言葉をかけたり、サインをもらったりしていた
なお、トライアル世界選手権の最高峰クラスとなるTrialGPクラスでは、唯一世界選手権にフル参戦しているフジガスこと藤波貴久選手が2日間とも3位表彰台を獲得している。
両日ともライバルとの接戦を制して、3位表彰台を獲得した藤波貴久選手。藤波選手はホンダのファクトリーチーム、レプソル・ホンダ・チームのライダーで、今年フル参戦24年めを迎える。つねにアクセル全開のライディングで、ファンサービスも熱心。国内外で多くの人に愛されているライダーだ
藤波貴久選手と、TrialGPクラスにスポット参戦した小川友幸選手、黒山健一選手、野崎史高選手の4人によるトークショーも開催。幼なじみということもあり気心がしれた仲。そのトークはまるで漫才のようで、終始参加者からの笑い声がたえなかった
開催日
2019年6月8日(土)~9日(日)
開催場所
栃木県・ツインリンクもてぎ