ヘルメットはバイクに乗るうえでの必須アイテム。法律で着用が義務付けられているというのはもちろんだけど、何より自分の安全を守るために欠かせないモノなので、きちんとしたものを選ぶようにしたい。ここでは、どうやってヘルメットを選べばいいのか、そのポイントを解説するよ。
まずはヘルメットの種類を知ろう
ヘルメットには形状や用途に応じてフルフェイス、オープンフェイス、システム、オフロード用などの種類が存在する。それぞれに、機能や特徴が異なるので、自分の求めるバイクライフに合ったタイプを選ぼう。
フルフェイスヘルメット
フルフェイスヘルメットは、頭はもちろんアゴまですっぽりと覆う形状のヘルメット。レースなどで使われているタイプのヘルメットを想像してもらえればわかりやすいハズ。危険と隣り合わせのレースで使用されるぐらいだから、当然安全性を第一に考えて作られている。スポーツ走行をしたり、高速巡航をメインに考えるならこのタイプがオススメ。ただ女性の場合、ホホの部分など顔に接触する面積が大きいので、どうしてもファンデーションが落ちやすくなってしまうなどのデメリットも。また、人によっては圧迫感があったり、梅雨や冬場はシールドが曇りやすいこともある。
オープンフェイスヘルメット
オープンフェイスヘルメットは、その名の通り顔の部分が開いているヘルメット。つまり前頭部と側頭部、後頭部を覆う形状のものをいう。昔のジェット戦闘機のパイロットがかぶっていたヘルメットの形状からジェットヘルメットとも呼ばれている。顔やアゴの部分にガードがなく開放感がある分、フルフェイスヘルメットに比べると安全面において不安が残る。また、冬場には寒風が口元・のど元に当たるので、防寒対策も必要に。その反面、かぶったまま飲食ができるなど気軽さや普段使いでの利便性は高められている。また顔が開いている分、視界も広く取れるから、危険を事前に察知することができて安全だという考え方もできる。
システムヘルメット
見た目はフルフェイスながら、アゴを覆う部分が開閉できる構造になっているシステムヘルメットもある。フルフェイスのように普段はアゴを守れるうえに、かぶったまま飲食することができるなどオープンフェイスの便利さもあわせ持っている。その分、デメリットとしてフルフェイスヘルメットよりも大きく重くなりがち。
オフロード用ヘルメット
オフロード用ヘルメットは、顔の部分がゴーグルを着用するために大きく開いていて、走行中、木の枝などの障害物から視界を守るバイザー、転倒時の衝撃を逃がしたりハードな動きをしても息苦しくないように帽体から突起したチンガード(アゴの部分)など、オフロード走行を意識した形状になっている。また、こうしたオフロード用ヘルメットの特徴を残しつつ、シールドを装備したアドベンチャータイプのヘルメットもある。
使用用途やデザインからヘルメットを選ぼう
「ツーリングで景色を楽しみたいから視界の広いジェット」「通勤メインだから化粧がくずれにくいジェットがいい」「スポーツ走行も好きだから、もしものときに頼りになるフルフェイス」など、バイクをどんな風に使うかを考えてみると選びやすいと思うよ。
もちろん、バイクライフを満喫するにはデザインも重要な要素。最近では各メーカーから女性を意識したデザインや小さめのサイズ設定のヘルメットが販売されているから、一度バイク用品店に足を運んでみたりして、自分の好みに合うデザインのモノを探してみるといいかも。そのときには、ウエアや愛車とのマッチングも考えてみてね。
また最近のヘルメットには、内装を取り外して洗える快適性を重視したモデルも多いので、このようなことも加味して選んでみるのもいいんじゃないかな。