バイクライフを始めるために不可欠となるバイクの免許だけれど、実はいくつかの種類に分かれている。「いったい、どの免許を取ればいいの?」という人のために、バイクの免許の種類について解説するよ。
バイクの免許は全部で7種類
まず、バイクの免許の区分はバイクが走るためのエネルギーを作り出す“エンジン”の大きさで分かれているよ。詳しくは、エンジンの大きさを表す目安である“排気量”と呼ばれる単位で分けられている。一般的に排気量が大きいほど、エンジンの大きさ・重さ・発揮する出力も大きくなるので、バイクも大きく・重く・速くなる。つまり、それだけ取り扱いが難しくなるということ。だから、排気量の大きなエンジンを搭載するバイクには、それだけ高い操作技術が求められるため、運転免許もより高度なものが必要になるというワケ。具体的には、エンジンの排気量別に以下の7つの種類に区分されている。
上の表を見ればわかるけれども、大きくは原付・小型・普通・大型の4つに分かれている。それに加え原付をのぞく3つの区分には、それぞれスクーターなどのオートマチック車(クラッチレバーを操作する必要がないバイク)用に、よりカンタンに免許を取得できるAT限定免許が用意されているよ。
どの免許で、どんなバイクに乗れるの?
それぞれの免許の簡単な説明とその免許で乗れるバイクをまとめてみたから、バイク選び、免許選びの参考にしてね。
原動機付自転車免許
いわゆる原付免許で、排気量50ccまでのエンジンを搭載したすべてのバイクに乗れる。スクーターが圧倒的に多く、街でもっとも多く見かけるタイプのバイクだ。
小型限定普通二輪免許
排気量125cc以下のすべてのバイクに乗ることができる。いわゆる原二クラスのバイクは、税制や保険制度の関係で経済性にすぐれるから近ごろ人気を集めている。スクーターのラインナップが多いけれど、なかにはマニュアルトランスミッションを採用したモデルも。
AT小型限定普通二輪免許
排気量125ccまでのオートマチック車と、50cc以下のすべてのバイクに乗ることができる免許。通勤・通学用やセカンドバイクとして人気の125ccのスクーターに乗れる免許だけれど、そういうバイクに乗るためにこの免許を取るという人はごく少数。
普通二輪免許
いわゆる中免と呼ばれるもので、排気量400ccまでのすべてのバイクに乗ることができる。各メーカーともラインナップが多く、選択肢は多いので、とくに乗りたいバイクがまだ決まっていないのであれば、この免許からはじめて見るのも一つの手。
AT限定普通二輪免許
排気量400ccまでのオートマチック車と50cc以下のすべてのバイクに乗ることができる免許。「とにかくビッグスクーターに乗れればいい」という人にはうってつけの免許といえる。
大型二輪免許
世の中にあるすべての排気量のバイクに乗ることのできる免許。昔は一発試験だけで取得が困難だったけど、今では教習所で取得できるようになったので、取得しやすくなった。乗りたいバイクが決まっていない人はとりあえず、大型二輪免許を取っておけば困ることはないハズ。
AT限定大型二輪免許
排気量650cc以下のすべてのオートマチック車と、50cc以下のすべてのバイクに乗ることのできる免許。たとえば750ccの大排気量のオートマチック車などは、法改正されない限りはこの免許では運転ができない。
電動バイクと免許区分
さて、エンジン(排気量)の大きさで免許区分がされていることは分かったと思うけれど、じゃあモーターが積まれている電動バイクはどの免許で運転できるか気になりませんか?
電動バイクはモーターの出力の大きさで3種類に区分されていて、0.6Kw以下は原付一種扱い、0.6~1.0Kw以下は原付2種扱い、1.0Kw以上は軽二輪扱いとなっていて、普通二輪免許さえあればあらゆる電動バイクに乗れる状態。だから、BMWのCエボリューションという見るからに大きな電動バイクでも普通二輪免許があれば運転できちゃうんです。