バイク相談室

バイクの洗車ってどうやるの?(後編)

傷付きやすい塗装部分や透明なプラスチックのパーツなど、主だった外装部分を洗い流したら、次に下まわりの細かい部分を洗っていこう。エンジンや足まわりなどは部品の凹凸が多い部分なので、汚れがたまりやすい。逆にこの部分をキレイにすることで、バイク全体が見違えるようにピカピカになるので、念入りに洗おう。

エンジン

ネイキッドやアメリカンなどのモデルは、エンジンが露出しているので汚れが気になる部分だよね。用意したいのは小さめのブラシや使い古しの歯ブラシなど。これらを洗剤に浸しながらエンジンのフィンの間をこすろう。バイクによっては溝が深い場合もあるので、毛足の長めのブラシも用意しておくと洗いやすいよ。

 

フィンの間までブラシを使ってゴシゴシとこする。フィンの断面が鋭利な場合もあるので手を切ったりしないように注意してほしい
エキゾーストパイプのようにブラシでもスポンジでも洗いにくい部分は、泡立てた軍手を両手にはめてこすると便利だよ

足まわり

いくら外装がキレイでも、タイヤまわりが汚れていると全体に薄汚れて見えてしまいがち。奥まっていて手が届きにくい部分もあって面倒なことも確かだけど、がんばってキレイにしたいところ。基本的にはブラシを使ってホイールやブレーキ、サスペンションなどを洗剤を付けながらこすっていくのだけれど、チェーンオイルの飛び散りなどのせいで油っぽい部分なので洗剤を多めに付けてよく泡立てよう。ホイールはとくに手が届きにくいところもあるけど、バイクを少しずつ動かして洗っていない場所を手前に持ってくるなどして、ホイール全体をきちんとこすってあげよう。

 

ホイールはブラシで洗うのが便利。もちろん、手が届きにくいかもしれないけれどスポンジでもOK
ブレーキキャリパーやリヤショックなども凹凸の多い部品。スポンジよりもブラシの方が洗いやすいよ

マフラーもエキゾーストパイプと同様、泡立てた軍手を両手にはめてこすると便利だけど、意外と傷付きやすいパーツでもあるので、キレイな軍手を使ってやさしく洗おう
このようにスポークホイールだったら、ボロ布を使って一本ずつ磨いていく。かなり地道な作業だけど、やるとやらないでは仕上がりに大きな差が付くよ

仕上げ

車体をすべて洗い終わったなら、洗剤が残らないよう、もう一度全体をキレイな水で流そう。これは洗剤が残ると白っぽい跡が拭き上げた後も消えないから。軽く手でこすりながら、食器を洗い流すのと同じような感じで流すといい。すっかり洗剤を流し終わったら、乾いたキレイなウエス(雑巾)で吹き上げる。このとき決して汚れたウエスを使わないでほしい。せっかくキレイにした愛車を傷付けてしまうからね。同じ理由から作業の途中にウエスを地面に置いたりするのもNG。

 

拭き上げのコツはとにかく手早くやること。拭き上げる前に乾いてしまうと、やはり跡が残ってしまうよ。そして拭き上げの順番は、洗剤で洗っていったのと同じ順番でやろう。つまり、傷付きやすい部分から拭いていくってこと。これもウエスが汚れてしまう前に傷付きやすい部分を済ませるため。あとは拭き残した部分を乾かすために近くを数km程度走ってくれば完璧。ただしブレーキに洗剤などが残っていることもあるので、走り出す前にブレーキの効きを確認してからスタートしよう。

バイク用品店などで売っているワックスを使うと車体表面にツヤが出るので、拭き上げの後に外装などに使ってみるのもオススメ。ただし、ヘッドライトやブレーキディスクなどには使用しないこと
最後に洗剤で流れ落ちてしまったチェーンオイルを補給しておこう。ただし付けすぎると飛び散ってホイールなどを汚す原因になってしまうのでほどほどに

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