傷付きやすい塗装部分や透明なプラスチックのパーツなど、主だった外装部分を洗い流したら、次に下まわりの細かい部分を洗っていこう。エンジンや足まわりなどは部品の凹凸が多い部分なので、汚れがたまりやすい。逆にこの部分をキレイにすることで、バイク全体が見違えるようにピカピカになるので、念入りに洗おう。
エンジン
ネイキッドやアメリカンなどのモデルは、エンジンが露出しているので汚れが気になる部分だよね。用意したいのは小さめのブラシや使い古しの歯ブラシなど。これらを洗剤に浸しながらエンジンのフィンの間をこすろう。バイクによっては溝が深い場合もあるので、毛足の長めのブラシも用意しておくと洗いやすいよ。
足まわり
いくら外装がキレイでも、タイヤまわりが汚れていると全体に薄汚れて見えてしまいがち。奥まっていて手が届きにくい部分もあって面倒なことも確かだけど、がんばってキレイにしたいところ。基本的にはブラシを使ってホイールやブレーキ、サスペンションなどを洗剤を付けながらこすっていくのだけれど、チェーンオイルの飛び散りなどのせいで油っぽい部分なので洗剤を多めに付けてよく泡立てよう。ホイールはとくに手が届きにくいところもあるけど、バイクを少しずつ動かして洗っていない場所を手前に持ってくるなどして、ホイール全体をきちんとこすってあげよう。
仕上げ
車体をすべて洗い終わったなら、洗剤が残らないよう、もう一度全体をキレイな水で流そう。これは洗剤が残ると白っぽい跡が拭き上げた後も消えないから。軽く手でこすりながら、食器を洗い流すのと同じような感じで流すといい。すっかり洗剤を流し終わったら、乾いたキレイなウエス(雑巾)で吹き上げる。このとき決して汚れたウエスを使わないでほしい。せっかくキレイにした愛車を傷付けてしまうからね。同じ理由から作業の途中にウエスを地面に置いたりするのもNG。
拭き上げのコツはとにかく手早くやること。拭き上げる前に乾いてしまうと、やはり跡が残ってしまうよ。そして拭き上げの順番は、洗剤で洗っていったのと同じ順番でやろう。つまり、傷付きやすい部分から拭いていくってこと。これもウエスが汚れてしまう前に傷付きやすい部分を済ませるため。あとは拭き残した部分を乾かすために近くを数km程度走ってくれば完璧。ただしブレーキに洗剤などが残っていることもあるので、走り出す前にブレーキの効きを確認してからスタートしよう。