幅広いシーンで活躍する懐の深さがある
バランスの取れた性能が遠出へと誘ってくれる
アドベンチャーモデルといえばやはりアウトドア遊びとの親和性が気になるところ。というわけで、実際にキャンプ道具を満載して出かけてみることにした。テントにテーブル、チェアとキャンプ道具を詰めた大型シートバッグを積載したのだけれど、タンデムシートの座面より標準装備のグラブバーと一体化したリヤキャリアがちょっとだけ低いことで、バッグを安定した状態でタンデムシートに固定することができる。また、リヤキャリアだけに載せることも可能だ。それができるのもキャリアにバッグ固定用のベルトを通しやすいすき間があったり、キャリアの裏面に荷かけフックになる突起があるからだ。
「バッグを積載しての重量バランスも悪くなく、高速道路でけっこうな横風を受けながら走っている時も、安定感があって怖い思いをすることもなかったです。ちょっとした未舗装の凸凹道も走りましたが、ラフロード走行経験がほとんどない私でも、とくに不安になることはありませんでした。さらにバッグを降ろしてから近くのワインディングを走った時は、軽快性があってバイクを操る楽しさを思う存分感じることができました」
と、セナさんもラフロードにワインディングとさまざまなステージで不安なく楽しめたとコメントしている。さらに高速移動時にスクリーンやナックルカバーのおかげで、さほど走行風を感じなかったことにも驚いていた。
そして、実際のツーリング、とくに田舎のガソリンスタンドが減ってきている昨今、重要になってくるのが航続可能距離だ。今回はさまざまなシチュエーションを走った結果のためか、WMTCモード値を少し下回る数値だったけれど、1度の給油で400㎞近く走れるのも大きなアドバンテージといえる。
最後にスタイリングに触れておきたい。パッと見てタフなラフロードも走れるモデルだとわかるのが、その一番の特徴といえるんだけれど、それだけでなく、スリムでかつ軽い車体を活かしたスポーティさも強調されているのが、このVストローム250SXならでは。従来のアドベンチャーモデルは“ちょっとゴツくてワイルドすぎる”と感じていた人にも届くスタイリングは、SX(スポーツクロスオーバー)のネーミングどおり、まさに新しいスポーツアドベンチャーモデルなのだ。
SUZUKI V-STROM250SXのスペック
- 全長×全幅×全高
- 2,180×880×1,355(㎜)
- 軸間距離
- 1,440㎜
- シート高
- 835㎜
- 車両重量
- 164㎏
- エンジン種類・排気量
- 油冷4ストロークOHC 4バルブ単気筒・249㎤
- 最高出力
- 19kW(26㎰)/9,300rpm
- 最大トルク
- 22N・m(2.2kgf・m)/7,300rpm
- 燃料タンク容量
- 12L
- 燃費(WMTC)
- 34.5㎞/L
- タイヤサイズ
- F=100/90-19・R=140/70-17
- 価格
- 56万9,800円
- カラーバリエーション
- チャンピオンイエローNo.2・パールブレイズオレンジ・グラススパークルブラック
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