SUZUKI GIXXER

インプレッション

メーカーイチオシ！バイクセレクション 2023

SUZUKI, 126㏄〜400㏄

クラス超えのパフォーマンスを期待できる走りと燃費性能

スポーティさを前面に押し出したスタイリングが特長の一つといえるジクサー。その詳細をチェックしてその実力に迫るとともに、スポーティさだけじゃない魅力についてもお伝えします。

SUZUKI広報さんのオススメポイント

毎日使える軽量＆スリムなボディ！気軽に乗れる頼もしい相棒です！
WMTCモード値50.0㎞/ℓのすぐれた燃費性能！
GIXXERの“X”を強調したグラフィックがおしゃれ！今回はビビッドなシルバー×オレンジを追加！リムテープがさりげないアクセント！

SUZUKI GIXXERのスタイリング

幅広いシーンで活躍するあなどれない150㏄

ジクサー150が国内デビューをはたしたのは2017年。スポーティなデザインと力強い加速性能に、すぐれた燃費性能を兼ね備えたロードスポーツモデルとして登場しました。その後、2020年にモデルチェンジ。LEDヘッドライトを採用することでボリューム感が減り、加えて後ろ上方へと伸びるラインを強調し、スイングアームマウントリヤフェンダーを採用することで軽快感も増し、より洗練されたスタイリングになりました。ここで紹介する2023年モデルは、そのスポーティさはそのままに、平成32年（令和2年）国内排出ガス規制に対応し、あざやかなカラーバリエーションとなっています。

ここからは車体のパートごとに見ていきましょう。まずエンジンは、燃焼効率を高め、エンジン内のフリクションロスを低減することでパワーを落とすことなく低燃費を実現したSEP（スズキ・エコ・パフォーマンス）を採用しています。その実力は、より実用的なWMTCモードの燃料消費率がなんと50.0㎞/ℓ!　燃料タンク容量が12ℓなので、机上の計算だとノン給油で500㎞（東京・大阪間が約500㎞！）を軽く超える距離を走れることになります。ただし、エコに振り切っているワケではなく、同時に高い中低速トルクも追求し、気持ちのいい加速感にもこだわっています。

ブレーキは前後ディスクブレーキでフロントにはABSを採用。サスペンションは、フロントフォークのインナー径が41㎜と、車格からしたら十二分な剛性が望めるモノだし、リヤショックがプリロード調整可能です。これらの装備と139㎏という軽さが相まって、スポーティかつ気軽に楽しく乗りこなせる1台に仕上がっていることがうかがえます。

そして“走る楽しさ”を追い求めているだけでなく、ディテールにもこだわっています。こだわりのボディグラフィックに引き締める差し色のリムテープが映えポイントです。キーをONにすると“GO”の文字が浮かび上がるメーターはワクワクさせてくれます。実用面では荷かけもしやすいグラブバーや、整備時などに重宝するセンタースタンドも標準装備されています。車両価格と燃費からうかがえるコストパフォーマンスだけでなく、日常の足からツーリングまで幅広いシーンで気軽に楽しめるバイクなのです。その懐の深さは日常をよりエキサイティングにしてくれることでしょう。

きっと、“どんな意味があるんだろう？”と気になった人もいるに違いないので、最後にネーミングについても触れておきましょう。その語源はスズキのGSX-Rというスーパースポーツブランドにあります。GSX – Rを素読みすれば“ジー・エス・エックス・アール”とけっこう長くなってしまうし読みづらい。そのため日本では“ジスペケ”と略されることが多いです。読みづらいと感じたのは万国共通だったようで、アメリカのライダーたちは、“ジクサー”と略していたのです。それを逆にメーカーが車名にしたのが、このジクサーなのです。そこにはメーカーの車両に対する想いも詰まっていることが読み取れます。そう、ジクサーは、小排気量モデルながらスポーティさもディテールも、しっかりと追求されたモデルなのです。