YAMAHA YZF-R25

メーカーイチオシ！バイクセレクション 2022

人気に裏付けられている懐の深いオールマイティぶり

軽二輪クラスにおいて、発売以来モデルチェンジを経てずっと人気モデルとして君臨し続けるYZF-R25。その人気の秘密はレーシングマシンにつながるスポーティなスタイリングと、車両のコンセプトにもなっている“気軽さ”が共存しているからではないでしょうか。

YAMAHA広報さんのオススメポイント

スタイリッシュなYZR-M1直系のR-DNAデザイン。なめらかな曲面とシャープな印象を両立するフロントカウルやエッジの効いたタンクカバーは、眺めているだけでもカッコいい！
扱いやすい2気筒エンジンは、ツーリングからスポーツ走行まで幅広いシーンで楽しめます。もう少しパワーがほしいという方には320㏄のYZF-R3もラインナップ。
レースイメージのブルー、シーンを選ばないマットダークグレー、スポーツアイテムのトレンドを取り入れたシアンと、ヤマハならではの美しいカラーラインナップ。

YAMAHA YZF-R25のスタイリング

COLOR VARIATION

ヤマハ YZF-R25（2022年モデル）マットダークグレーメタリック8 — マットダークグレーメタリック8

ヤマハ YZF-R25（2022年モデル）ディープパープリッシュブルーメタリックC — ディープパープリッシュブルーメタリックC

所有する喜びを演出する細部までの作り込み

2000年代後半から始まり、いまだにその人気が持続しているアンダー400クラスのフルカウルスポーツモデル。2010年代中盤からその人気をけん引してきたのが、このYZF-R25です。その要因は、他社に先駆けて並列2気筒4バルブエンジンを採用するなどスポーツ性を高めたことでしょう。2019年に現行タイプへとモデルチェンジする際には倒立フロントフォークを採用するなど、そのスポーツ性をさらに高めています。そしてこの時のモデルチェンジにおいてもっとも注目すべきところは、ロードレースのトップカテゴリーMotoGPで活躍するYZR-M1を彷彿させる、フロントカウルの先端にM字型のダクト開口部を設け、そこからスクリーンにかけての新しい形状を採用したことです。すでにこのYZR-M1を彷彿させるスタイルを採用していた兄弟モデルYZF-R1、R6とともに、YZF-Rシリーズの一貫性が生まれてブランド力は一気に高まりました。ちなみにM字ダクトは、見た目だけではなく、ラジエターに走行風を送り込み、冷却性を向上させるという実益性もしっかりあるのです。

もちろんYZF-Rシリーズすべてが同じスタイルかというとそのようなことはなくて、それぞれの個性があります。R25はフロントサイドカウルが部分的に重なるクロスレイヤードウイングと名付けられた構造を取り入れて、独自のスタイリングを生み出しています。また、エンジンのクラッチカバー斜め上にあるコンパクトなウイングもR25ならではになります。こちらもかざりではなく実用性が与えられていて、ダウンフォースを生んでいるのだそうです。

ここまで、この車両の持つスポーティさにフィーチャーしてきましたが、ライダーフレンドリーなところもR25の注目すべきポイントです。ヤマハがこの車両に掲げたコンセプトは“毎日乗れるスーパーバイク”。その思いがもっとも感じられるのは、ライディングポジションでしょう。シート高が780㎜と抑えられていて、セパレートハンドルながらグリップ位置は高めに設定されているので、スーパースポーツとは思えないかがみ込みの少ない前傾ぶりなのです。さらに車重も170㎏とさほど重くはないので、ちょっと出かけようという時にも気負うことなく乗り出せるでしょう。車格が同じで、出力がよりパワフルなR3もラインナップされているので、スタイルやポジションが気に入ったならば、パフォーマンスのところでさらに選択肢があるのです。

最後に、人気のあるモデルなので、カスタムパーツが充実しているところも魅力になります。自身の体格や走り方に合わせてパーツを交換できたり、車体のオリジナリティを高められることは、所有する喜びをさらに高めてくれることでしょう。