SUZUKI GSX250R ABS

インプレッション

メーカーイチオシ！バイクセレクション 2022

SUZUKI, 126㏄〜400㏄

スポーティなスタイルとは裏腹なライダーフレンドリーさが魅力

たくさんの車種がひしめき合う250㏄のフルカウルスポーツモデルカテゴリー。そんな中で強い独自性を貫いているのがこのGSX250Rなのです。同じスズキから出ているジクサーSF250とも違うオリジナリティにフォーカスしました。

SUZUKI広報さんのオススメポイント

スズキのオンロードスポーツを象徴するトリトンブルーに大きな“SUZUKI”ロゴ。気分はまさにMotoGPライダー！
フルカウルにセパレートハンドルでスポーティさを出しつつ、ハンドルの高さやポジションなどは乗りやすさを考えられていて、とってもフレンドリー。
快適で安定感のある乗り心地。普段使いの速度域ではトルクがあり、扱いやすさを感じて楽しく走れます。カッコよさと乗りやすさのいいトコ取りです。

SUZUKI GSX250R ABSのスタイリング

スズキ GSX250R ABS（2022年モデル）7:3ビュー — トリトンブルーメタリックNo.2

COLOR VARIATION

スズキ GSX250R ABS（2022年モデル）パールネブラーブラック — パールネブラーブラック

スズキ GSX250R ABS（2022年モデル）クリスタルブルーメタリック×パールネブラーブラック — クリスタルブルーメタリック×パールネブラーブラック

スズキ GSX250R ABS（2022年モデル）パールグレッシャーホワイトNo.2×パールネブラーブラック — パールグレッシャーホワイトNo.2×パールネブラーブラック

気軽に楽しめるフルカウルスポーツ

フルカウルスポーツモデルの魅力といえば、まずそのスタイリングが挙げられます。実際にそのデザインが決め手で愛車に選ぶ人たちは多いのです。その点でGSX250Rは、フルカウルに加えてスズキらしい単眼のキリリとしたヘッドライトに、スポーティなデザインの10本スポークホイールやアグレッシブな印象を与えるペタルタイプのブレーキローターを採用して、スポーティさを強調しています。さらに究極のスポーティさを追求したレースシーンで活躍するレーサーをモチーフとしたカラーリングもラインナップしています。最近の250㏄フルカウルスポーツカテゴリーは、モデルチェンジとともにそのスポーティさを走行性能にも落とし込む傾向が強くなっています。中には、鋭い加速感や速い速度域で走れることを望む人もいるでしょう。しかし、最高速度や加速感よりも、扱いやすくて気持ちよく楽しく走れることを望んでいる人もいると思います。GSX250Rは後者、扱いやすさを求めるライダーに打ってつけの車両だといえます。　たとえばエンジン性能の数値を見ていくと、ほかのフルカウルスポーツモデルに比べてGSX250Rは最高出力と最大トルクは控えめですが、低・中速トルクを重点的に向上させる方向で作り込まれています。その厚みのあるトルクは街乗りなど“日常使いの速度域”で扱いやすく、ワインディングでもその恩恵を感じられるはずです。ベースはオールマイティなツアラーとして人気のあるVストローム250と同じエンジンですから、高速クルージングも得意分野です。

また燃費のよさも注目のポイントです。近年、ガソリンスタンドは減少の一途をたどっていて、航続距離の短いモデルだとツーリング先で、ガソリンスタンドを探して苦労するなんてことになりかねません。その点GSX250Rは、東京大阪間に迫る航続距離があるので、こまめに給油という手間も少なく快適です。また、高性能化することで価格はどんどん上がっていくのが常で、ほとんどの250㏄フルカウルスポーツモデルが60万円を軽く超える価格となってしまいました。そんな中で60万円を切る価格はライダーフレンドリーだといえるでしょう。ライディングポジションにしても、セパレートハンドルを採用してテールカウルが後方に跳ね上がったデザインになっていることで、見た目だけだと前傾姿勢のキツいモデルと思われるかもしれませんが、意外と上体が起きたポジションになっているのです。そのあたりのデザインは秀逸だといえますし、実際に走り出せばハンドルまでの距離も遠くなくて扱いやすさを感じられるはずです。

そう、スポーティなスタイリングとライダーフレンドリーな走行性能というギャップが、このGSX250Rの最大の魅力なのです。